コレステリン肉芽腫の漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
耳鳴りがして耳の中から少量出血して黒く固まっていたので、病院にかかり画像診断で「コレステリン肉芽腫」とわかりました。
摘出しても再発しやすいし、手術は脳に近くて危険ですので、経過を観察していくしかありません。治療手段は出血して出たものを取るだけで、飲み薬もないそうです。
西洋医学的には何もできないので、漢方がいいと思いウエマツ薬局に行きました。そして先生は体に合った漢方をすすめてくださいました。
川越市 55歳女性
漢方のおかげで体調が整い、五十肩の痛みも良くなりました。また体質改善されてきたからか2か月後に医大で画像診断をしてもらいましたら、前より少しずつ良くなっている、ということでした。また3か月して見てもらいましたら、「よくなっている!」とお医者さんがびっくりしていました。
個人差もあるとは思いますが発症して6か月後の診断では「ほぼ消えた」ということで、これからは受診も1か月1回が2か月1回に延び、ほっとしました。発症して1年後「ほとんど心配ない」と医大で言われ、受診も3か月に1回にまた延びました。
医大では「これは大変な病気で出血して手術する人も多いが、再発する人も多い。今後も再発に気を付けてください」と言われました。今は毎日小さなことを発見して喜びを見つけ、くよくよしないで生きていきたいと思っています。
現在発症して5年目ですが全く再発せず、とてもお元気で明るく過ごしていらっしゃいます。中医学では「瘀血」とみて「瘀血」を取るような漢方などをおすすめしました。
今はとてもお元気でいらっしゃるので、西洋医学で治療法がないといわれる場合でも、中医学の考え方と漢方がお身体に合うこともあり、素晴らしい学問だと再認識しています。
ウエマツ薬局 薬剤師 国際中医専門員 植松光子
参考:コレステリン肉芽腫
[どんな病気か]
にかわ状の分泌物(ぶんぴつぶつ)が耳管(じかん)から排泄(はいせつ)できなくなり、徐々に中耳腔(ちゅうじくう)にたまって肉芽(にくげ)(増殖(ぞうしょく)した結合組織)ができる病気といわれます。
この肉芽が、中耳腔に充満すると難聴(なんちょう)がおこって来て、にかわ状の滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)が長引いたときにおこると考えられています。初めは、滲出性中耳炎と診断されますが、鼓膜(こまく)を切開(せっかい)しても滲出液が出てこないことからこの病気が疑われる様です。
[治療]
手術を行なっても、肉芽腫をコントロールすることはむずかしく、大口径のチューブを10年以上留置(りゅうち)するか、鼓膜に大穿孔(だいせんこう)(大きな孔(あな))を開けて肉芽腫を管理するなど、もっとも治しにくい中耳炎の1つといわれます。
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